マルタの地元民が選ぶ12のマルタ伝統料理
マルタの地元民が選ぶ12のマルタ伝統料理
複雑な歴史と地中海のルーツを持つマルタの伝統料理は、忘れられない思い出になります。もちろん様々なレストランで沢山の料理を試して頂きたいですが、貴重なマルタ滞在期間に何を食べたら良いか迷った時には、このリストを参考にしてください。
1. パスティッツィ
パスティッツィは、リコッタチーズやエンドウ豆を詰めた焼き菓子で、マルタの伝統的な食べ物として最も有名です。ほうれん草やチキンの詰め物が人気となり、長年にわたってバリエーションが増えてきました。
カサタットは、パスティッツィの別バージョンでパスティッツィよりも大きく、フィロと呼ばれる薄い生地の代わりにクッキー生地のようなショートクラストペストリーを使用しています。中身には、お米、パスタ、ソーセージ、スイーツなど、バラエティ豊かなメニューが揃っています。ほとんどの場合、1個2ユーロ以下とお手頃価格です。最近、パスティッツィはマルタの文化的象徴となりつつあります。パスティッツィの製造には深い歴史があり、マルタの伝統に深く根付いています。パスティッツィのより詳しい物語は動画をチェック!
2.フティーラ・ブゼット(ftira biż-żej)
トマトペーストとオリーブオイルを塗ったマルタのパンに、ツナ、ゴゾチーズレット、ケッパー、オリーブ、ピクルス、サラダなど様々な具材を詰めたものです。外出先でのランチや海辺での軽食としてよく食べられています。マルタのほとんどの売店で見つけることができます。
フティーラについてもっと詳しく動画で見る:
3.ゴゾのフティーラ
マルタ島の、姉妹島であるゴゾ島では、フティラは全く別の意味を持ち、ゴゾ島と完全に結びついた伝統的な食べ物なのです。ゴゾ島のフティラはピザやフォカッチャに似ており、代表的な具材はジャガイモ、ケッパー、トマト、玉ねぎ、アンチョビ、ツナなどです。ピザ生地ではなくパン生地で作られ、薪のオーブンで焼かれるのが特徴です。ゴゾ島で、新鮮なフティラを作ってくれるパン屋さんを探してみてください。
4. ビギラ
ビギラとは、地元で“ful tal-ġirba”と呼ばれる空豆から作られる豆のペーストです。ニンニク、唐辛子、パセリ、オリーブオイルなどが入っています。昔は、ビギラ屋が路上でペーストを熱いまま販売するのが伝統的でしたが、今ではどのスーパーマーケットでも購入することができます。ガレッティ(薄いビスケット)につけて食べるのが一般的ですが、パンに塗ってサンドイッチにしたり、他の料理の材料と組み合わされることもあります。
5.マルタの大皿料理
マルタの一般的な昼食で出てくる大皿には、パンやガレット、ビギラ、ケーパー、玉ねぎのピクルス、ドライトマト、オリーブ、ゴゾチーズレットなど、フィンガーフードの盛り合わせが用意されます。オリーブは珍味として描かれることが多いですが、マルタでは日常的な食べ物で、アンチョビやマグロを詰めたものが一般的です。ゴゾチーズレット(ġbejniet)は、羊や山羊のチーズから作られ、ソフトタイプやハードタイプ、プレーンやペッパーがあり、様々なバリエーションがあります。そして、全てにオリーブオイルがかかっています。
6. うざぎ(フェネック)
マルタで有名な伝統料理の一つで、地元で「フェンカタ」と呼ばれているうざぎ料理を専門としているレストランもあるのです。Mġarr and Baħrijaはうざき料理でよく知られています。前菜は通常、”bebbux bl-aljoli”(カタツムリのガーリックソース)、ウサギソースのスパゲッティが一般的です。ウサギはニンニクで炒めたり、シチューにしたりして、地元の美味しいワインと一緒に食べます。
7. タコ(カーニタ)
マルタでは、タコの煮込み料理が人気で、ニンニクで炒めたり、シチューとして食べるのが一般的です。タコソースのスパゲッティも人気です。タコを食べるなら、新鮮な魚が食べられる魚料理店がお勧めです。マルタで最も有名な漁村で市場もあるマルサクスロックは、とても人気があります。
8. ランプキ(ドラド魚)
マルタの国魚であるランプキは、地中海が暖かい9月にしか食べられず、地元の人々は美味しい白身が食べられる季節を心待ちにしています。一般的にはフライにされ、丸ごと出てくるかほぐして提供されます。伝統的なソースはトマト、オリーブ、ケッパー、オリーブオイル、塩、胡椒から作られています。ランプキが食べられる季節にマルタに来た際には、ぜひ食べてみてください!
9. ベークドポテト (Patata l-forn)
イギリスのサンデーローストに似ているマルタの料理です。作り方は簡単で、玉ねぎ、厚切りのジャガイモ、ポークステーキ、さらにジャガイモを重ね、水を加えて味付けし、オーブンでチャチャッと焼くだけです。出来上がった料理は、ジャガイモの柔らかさや歯ごたえなど、いろいろな味が楽しめます。また、ジャガイモは別の調理の付け合わせにされることもあります。
10. ティンパナ(焼きパスタ/ライス)
ティンパナとは本来、ボロネーゼソースとパスタ生地を重ねて焼いたものを指します。一般家庭でもよく食べられている料理で、街角の売店でもよく売られています。詳しくはこちらのビデオをご覧ください。
11. イムカレ
イムカレは、マルタの伝統的な食べ歩き菓子です。小さな移動車で売られることが多いイムカレは、ナツメヤシを菓子パンで包み、それを揚げたものです。レストランでは、バニラアイスを添えて提供されることもあります。
12. パスティーニ・タル・レウズ(アーモンドのお菓子)
マルタのお菓子では、アーモンドが頻繁に使用されます。パスティーニは、一般的にアフタヌーンティーと一緒に楽しまれますが、アーモンドを使った伝統的なお菓子は非常に種類が多く、figolli、kwarezimal、prinjolataなど伝統的なウェディングケーキはすべてアーモンドでできています。